創作日記 「たんたん」

絵や小説などの創作についての技法や想いを書いていく日記調ブログ。

映画『ブレイブハート』を観た

最初から雑談で申し訳ないが、映画を淡々と話そう。

出来るだけ、ネタバレはしないようにする。

 

ブレイブハートは1995年のアメリカ映画。メル・ギブソンが主演・監督をしている。失礼ながら、私は俳優をほとんど知らない。だが、メル・ギブソンという名前は何度か聞いている。画像検索してみよう、映画の時より年を取っているが、とてもかっこいいオジサンだ。作中では勇ましいだけでなく、子犬みたいな優しい顔をすることもある。

 

メル・ギブソンスコットランドの歴史的人物ウイリアム・ウォレスを演じている。

 

3行ストーリー

 

良いとおもったこと

1:頭の良いウォレス

イングランドの騎馬隊、弓兵、歩兵を前にして、スコットランドの人々は極僅かな馬、人で立ち向かうのだから、イングランドと戦うこと自体、とても難しい。勝ち目のない中、スコットランド人には愛国心が欠落している。そんな中、ウォレスはただの英雄ではなく、戦術家としても機能している。

ウォレスは頭が良かった。子どもの時に父をイングランド軍に殺され、叔父のところに預けられることになった彼は、まず頭を鍛えてから、剣を鍛えることを学んだようだ。成長した彼は婚約者を殺されたことにより、戦士となった。服従するフリをしつつ敵兵に近づき、背中に隠した武器で倒す。横一列に並んだイングランドの騎馬隊突撃に、ただの歩兵が戦術を使って戦う。

彼は時として、巧みな演説で、民衆に愛国心と自由を呼び起こす。彼の名が有名になると、人々がウォレスの噂をあることないこと何でも言うが、実物はやや小柄な男であり、それをウォレス自身がジョークに使うところがまた頭の良さを感じさせる。ちなみに彼はフランス語も話せるようだ。

 

2:意外と面白いウォレスの仲間達

力自慢の幼馴染、頭がおかしいようでずっと傍にいてくれる人、父親と一緒に戦っていた強すぎるおじいちゃんなど、観ればその面白さを知るだろう。

力自慢の幼馴染とウォレスが、大きな石の投げ合いで勝負をするシーンがある。しかし、ウォレスは大きな腕力は戦場で使えないと言う。大きな石など簡単に避けられる、という意味だ。それは良い意味で、映画の最期にくつがえされる……かも?

 

3:スコットランド音楽・ケルト音楽

ファンタジー好きなら「あ、この音楽イイ」「この楽器ええな」と思うかと。

音楽に詳しくないが、ケルト調のものはよく分かった。

 

4:勇気を教えてくれる

作中、ウォレスは「自由とは何だ」「貴族とは何だ」と、スコットランド貴族に問いかける。彼等は命のやり取りの中で、大切なもののために、時に何かを捨て、何かを手に入れる。ウォレスは英雄だろうが、それでも多くの犠牲があった。スコットランド独立を経て自由を手に入れるには、勇気が必要であった。

 

私が日常で使っている勇気という言葉は、随分と便利なものだ。命がかかっているわけでも、誰かが否定してくるわけでもない。諦めても頑張ったねという言葉で終わる。とりあえず勇気を持つことが社会の基本のように感じる。何かを始める時に、私はいつも勇気を出し、それと同時に、今までの日常が壊れることを恐れているのだ。だからこそ、ウォレスの生き様に心を打たれたのではないか。

 

ウォレスの夢は、自由を手にし、静かな家庭を持つことらしい。普通なことが難しい時代だったのだ。彼はその夢を果たす為なら戦い続けた。戦うことが人生なのだろうか。一つ言えることは、彼のように、たくさんの人に勇気を与え、立派に生きた人は、結果として多くのものを得られるのだろう。

 

悪いと思ったところ

ロマンス要素が多い

イリアム・ウォレスは実在の人物だが、作中の様々な点で史実と違う部分がかなりある。気になる人は調べてみては?

その点で気になるのは、イングランドの姫様とウォレスの関係だ。私は史実と違っているところが多くても全く気にならないが、これはかなり派手にやりすぎたと思われる。少なくともこの映画の雰囲気に合わない構造ではないか。

 

まとめ

歴史が分からなくても、一つのストーリーとして分かりやすい。1人の歴史的人物が戦い続ける姿は純粋に熱いものがある。辛い時、勇気を出したい時、13世紀末に生きてた男を参考にするのも面白いかもしれません。